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ニコ・チェレギーニが語る、同乗者に必ず伝えるべき安全ブリーフィング

公開日:2026年2月7日
執筆者:ダイネーゼAGVジャパン編集部

バイクはあくまで一人で楽しむものだ、という考え方をする人もいます。それはそれで、もちろん尊重されるべき意見です。

ただ、私たちの多くにとって、ライディングの魅力の一つは体験を誰かと共有できることにあります。市販されているほとんどすべてのバイクにパッセンジャーシートが付いている――しかも昔からそうである――のには、理由があるはずです。私は一生バイクに乗ってきましたが、旅の多くは後ろに誰かを乗せてきました。そして、多くのライダーがある重要な点を見落としていることに気づいたのです。それは、同乗者への教育です。

出発前に説明すべきことはたくさんあります。服装はどうするのか、どの程度まで装備するのか。ヘルメットの正しい留め方。バイクへの乗り方、座り方、どこをつかむのか、どれくらい体を動かしてよいのか、そして降り方までです。

インカムがない場合は、どうやって意思疎通をするかも決めておくべきでしょう。フルフェイスヘルメットのバイザーを一瞬開ければ、時速80kmでも普通に声が届くことを、同乗者は知らないかもしれません。減速してほしいときは、肩を軽くトントンと叩くだけで十分です。

安全ブリーフィングの重要性

乗り降りの話題は、それだけで一章設ける価値があります。すべての同乗者が、片足を地面につけたまま華麗に脚を振り上げられるアクロバットというわけではありません。

シートが高かったり、パニアケースやトップケースが付いていたりすると、別の方法が必要になることもあります。左足を左のステップに(あるいは右足を右のステップに)乗せ、そこから体を引き上げる方法です。このとき、バイクのバランスは変わります。相手が極端に重くなければ大事にはなりませんが、想定しておかないと不意を突かれます。少しの連携が、大きな差を生むのです。

乗り降りの技術

こうしたことは、数日一緒に走れば自然と身につきますが、最初のうちは丁寧すぎるくらい説明したほうがいいでしょう。

海辺へのツーリングや、大型バイクで走ったコルシカ島やサルデーニャ島の急な砂利道、あるいは狭い場所での切り返しで、存在しない足場を探して間抜けに転倒したこと――そんな経験を思い返すと、必ず伝えるべき、とても具体的なアドバイスがあります。ここで、私が新しい同乗者に必ず話す“ひとこと”を紹介しましょう。

停車中の注意点

「停車中にバランスを崩したと感じたら――誰にでもあることだから、そんな顔をしないで、最後まで聞いてください――もし止まったまま倒れそうになったら、踏ん張ろうとしないでください。傾いている側に身を任せ、できればバイクから離れる方向に倒れてください。」

転倒のリスクと対策

停車中の立ちゴケは、どんな名手でも起こり得ます。曲がったハンドルや割れたスクリーン、へこんだタンクなら、まだ自分を許せるでしょう。

しかし、同乗者の脚のケガ――それも骨折となれば、話は別です。こうした転倒では、特に足首やすねが非常に無防備で、バイクの下敷きになると深刻な負傷につながります。

安全なライディングの心構え

ここで言っているのは、休暇中であってもきちんと装備を整え、決してプロテクションなしでは乗らないライダーの話です。ごく低速での転倒そのものは、大した問題ではありません。

重要なのは、同乗者の脚がバイクの下に挟まれないことです。言うのは簡単ですが、実際は難しい。バイクがすでに傾き、もうどうにもならない瞬間に怒鳴っても意味はありません。「脚を動かして!」――そのときには、もう遅いのです。警告の段階は過ぎ、完全なパニック状態に入っています。だからこそ、私の結論は予防です。走り出す前に、細部に至るまで同乗者に説明しておく必要があります。

ダイネーゼAGVジャパン編集部のアバター

ダイネーゼAGVジャパン編集部

ダイネーゼAGVジャパン編集部は、イタリア発のモーターサイクルウェアブランド「Dainese(ダイネーゼ)」およびヘルメットブランド「AGV(エージーブイ)」の日本正規輸入元として、製品情報・アスリートのインタビュー・ブランドの今を発信する編集チーム。 ビギナーからエキスパートまで、ライダーの安全性を最優先にした情報提供を行っています。

2026年2月7日公開
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