コルネリア・“コニー”・ヒュッターは、女子アルペンスキーのスピード種目を代表するスター選手の一人です。1992年生まれのオーストリア出身で、アルペンスキーが国民的スポーツとして根付く国で育ちました。幼い頃から明確な目標を持って競技に取り組み、キャリアの中でトップレベルへと成長してきました。
2024年にはダウンヒルのワールドカップ総合優勝を果たし、スピード種目では常に上位を争う存在として、現在ではオーストリア代表チームの中心選手の一人となっています。
その結果の裏には、継続的で地道な努力があります。フィジカルトレーニング、精神的なバランス、そしてキャリアの中で訪れる最も困難な時期さえ乗り越える力の組み合わせです。
このインタビューでは、競技を始めた頃の話から、トレーニングと準備、高速域での本能とコントロールの関係、そしてプロテクションシステムの進化やエアバッグの義務化に至るまで、「安全」という中心的テーマについて語ってくれました。
コニーのスキーキャリアの始まり
コニー、スキーを始めたのは何歳でしたか? そして、プロを目指すことが具体的な目標になったのはいつ頃でしょうか。
「スキーを始めたのは2歳のときです。本当に早かったですね。その年のクリスマスに、スキー板とブーツをプレゼントでもらって、家の前ですぐに試しました。それが私の最初のスキー体験です。
正直、はっきりとは覚えていませんが、たくさん笑っている写真が残っているので、きっととても楽しかったんだと思います。
その後、10〜12歳くらいになると、テレビでスキーのレースをよく見るようになりました。そしてあるとき、スキーは仕事にもなるのかと両親に聞いたんです。両親は『十分に上手なら、職業にすることもできる』と答えてくれて、そこからすべてが始まりました」*
もしスキーヤーになっていなかったとしたら、どんな道に進んでいたと思いますか。
「とても若い頃にこの決断をして、それ以来、人生のすべてがスキー中心でした。ただ、動物が本当に好きなので、きっと動物に関わる仕事をしていたと思います。
実は競技生活と並行して、私は警察にも所属しています。オーストリアで警察学校にも通いました」

レース前の準備方法
レース前は、身体面・精神面の両方でどのように準備をしていますか。
「フィジカルトレーニングは長期間にわたります。夏の間ずっと続きますね。そして秋になると、再びスキーに乗り始め、用具のテストを行います。
一方で、メンタル面は常に同じというわけではありません。とても落ち着いていて、すべてが自然に進む日もあれば、考えすぎてしまって緊張し、その日の主な目的――レースであれトレーニングであれ――に集中するのが難しい日もあります」
才能と努力の重要性
トップレベルでは、才能と努力のどちらがより重要だと思いますか。
「才能は重要ですし、持っていなければなりません。でも、本当に差を生むのは努力です。それがあるからこそ、冬のシーズンを通して、さらにはキャリア全体を通じて競争力を保てるのだと思います。
私の考えでは、これが最も重要な要素です」
現代のスキーでは、フィジカル、メンタルの強さ、継続性のうち、どれが最も重要でしょうか。
「どれも少しずつ必要です。たとえば、困難な時期を乗り越えるにはメンタルの強さが欠かせません。実際、昨年1月に体調を崩し、完全なコンディションに戻ってスキーの感覚を取り戻すのは簡単ではありませんでした。
そして継続性も重要です。シーズン序盤から準備が整っていることは大切ですが、その状態を冬の終わりまで維持することは、さらに重要だと思います」
失敗と成功、どちらからより多くを学ぶと感じますか。
「よく『失敗から学ぶ』と言われますが、私は勝利から学ぶことも同じくらい大切だと思います。勝つと、インタビューやさまざまな予定があり、成功を取り巻く多くの出来事が一気に押し寄せます。それもまたストレスで、その対処法を学ばなければなりません。
初めて表彰台に立ったときのことを覚えていますが、何をすればいいのか、どう振る舞えばいいのか分からず、とても緊張しました。そこから再び落ち着きを取り戻すのは簡単ではありません。勝つという経験は特別で、本当に多くのことを教えてくれます」*
一方で、私はケガの影響で長期間、試合から離れていたこともあります。その間は自宅で過ごし、非常に忍耐強くならなければなりません。とても難しい時間ですが、そこからも多くを学びました」
ワールドカップでの勝利の感想
世界最高の選手たちを相手に、ワールドカップで勝つというのはどんな気持ちですか。
「最近のヴァル・ディゼールでの勝利は、私にとって10勝目でした(2025年12月20日、編集部注)。頻繁に起こることではないからこそ、とても特別でした。
スタートゲートでは、これからの2分間に自分がやるべきことだけを考えていましたし、その前の20分間のウォームアップ中も同じです。そこが一番好きな部分で、勝利のための土台を作る時間だと思っています。
フィニッシュエリアに着いてしまうと、もう何もできません。他の選手が滑り降りてくるのを待つしかなく、そのときはやはり少し緊張します」
勝利は、その後のレースへの取り組み方に影響しますか。
「いいえ。結果に関係なく、シーズンの最初から最後まで、アプローチは同じであるべきだと思います。私たちは皆、勝つために取り組んでいますし、勝利の翌日にはすぐにまたスタートしなければなりません。前に進み続ける必要があります」
高速で滑る際、本能とコントロールはどの程度重要でしょうか。
「80%が本能、20%がコントロールだと思います。とても素早い反応が求められます。
レース前にはコースインスペクションの時間があり、そのときにレース中にやるべきことをすべて考えます。滑走中に考えなくて済むようにするためです。レースでは、何をすべきかを理解していて、それが本能的に出てこなければなりません。滑りながら考えると、スピードが落ちてしまいます」
スキーヤーになることを夢見る子どもたちに、どんなアドバイスをしますか。
「自分自身の道を進み、楽しむことです。子どもの頃、私は雪の上にいるだけで幸せでした。その気持ちは、ワールドカップに出るようになっても心の中に持ち続けるべきだと思います。
キャリアには困難な日や大きな壁もありますが、子どもの頃に何が楽しかったのかを思い出せば、それらを乗り越えられるはずです」



スキーにおける安全性の進歩
次は安全性について伺います。どこに最も大きな進歩を感じ、どこに改善の余地があると思いますか。
「ダウンヒルスキーにおける安全性について話すのは、いつも難しいですね。非常に危険なスポーツであることに変わりはありませんが、コース脇のバリアなどを含め、多くの良い取り組みが進められています。
50年前に人々がこれらの斜面を滑り降りていたことを考えると、当時も非常に速かったですが、ほとんど何のプロテクションもありませんでした。
私自身について言えば、スタート地点でヘルメットやその他すべての装備を身に着け、安全だと感じられると、守られているという安心感から、思いきりスピードを出せます。
エアバッグは現在義務化されており、とても正しい方向への大きな一歩ですが、今後も改善の余地はあると思います。もう一つの大きな進歩は、耐切創インナーの導入です」
エアバッグは、あなたのスキーにどのような影響を与えましたか。
「最初は慣れる必要がありました。身に着けるものが一つ増えるわけですし、正直に言うと、最初は簡単ではありませんでした。
でも、安全性が向上し、空力性能に悪影響を与えないと分かって安心しました。Dainese D-air® Ski 2 Evo エアバッグなら、滑走中のどんな姿勢でも自由に動けますし、完全に安心していられます」
現在でも、十分に注目されていないと感じる安全面の課題はありますか。
「特にバリアに関して、トレーニング中の安全性はさらに向上できると思います。ただ、この2年ほどで大きな前進がありました。
私たちは正しい方向に進んでいると思います」
コニーの今後の目標
次の目標は何ですか。
「間違いなく、次のレースで良い結果を出すことです」
