モーターサイクル用レザースーツは、最高レベルの保護性能とパフォーマンスを提供します
ワンピースとツーピースの違い:用途に応じた異なる設計
ワンピーススーツは過酷なサーキット走行に最適、ツーピースはスポーツ系の公道走行に適しています
新しいスーツのフィット感を確認する際は、立った状態ではなくライディングポジションで試着しましょう
快適性と安全性を最大限に高めるなら、カスタムメイドスーツを検討しましょう
最先端のDaineseスーツには、D-air®電子制御エアバッグプロテクションが統合されています
ライディング中の保護性能という点では、モーターサイクル用レザースーツは間違いなく最も高い防護力を備えたウェアです。薄い牛革、あるいは一部モデルで採用されているカンガルーレザーは、優れた耐衝撃性に加え、とりわけ卓越した耐摩耗性を発揮します。
多くの場合、レザースーツはサーキット走行用として着用されますが、実際には公道走行においても有効な選択肢です。ここでは、自分に合ったモーターサイクル用スーツを選ぶための簡単なガイドをご紹介します。
サーキット走行のために設計されたワンピーススーツ
これが、ワンピースとツーピースのモーターサイクル用スーツにおける最も大きな違いです。ワンピースは、サーキット走行で最高の性能を発揮するために開発されています。たとえば、腕や脚の角度が非常に強く設定され、前傾姿勢に合わせてあらかじめ立体裁断されています。
これにより、スポーツバイクでストレートを走行し、カウルの内側に身を伏せた状態でも快適にフィットします。代表例が、先進的なDainese D-air®電子制御エアバッグシステムを搭載したMugello 3 D-air®です。このシステムは、ライディング中の動きを解析し、転倒につながる動作を自動的に検知すると、必要に応じて作動し、鎖骨や肩を保護します。
また、よりクラシックなモデルとしてLaguna Seca 6があります。こちらはDainese D-air®システムこそ搭載していませんが、内蔵されたハードシェルプロテクターや、肩と肘に配置されたメタルプレートにより、高い安全性を確保しています。
さらに、ヒップ、背中、腕、脚に広範囲のストレッチインサートを備え、最大限の動きやすさを実現しています。

Laguna Seca 6
ダブルフロントジッパーを採用したワンピーススーツ
保護性能に直結する要素以外にも、ワンピースのサーキットスーツにはさまざまな違いがあります。その中でも重要なのが、フロントジッパーの構造です。これまで紹介したような従来型のスーツは胸の中央に1本のジッパーを備えていますが、胸部の両側に沿って2本のジッパーを配置したモデルも存在します。
これは、2000年代初頭にDaineseがT-Ageモデルで導入したソリューションで、中央ジッパーに比べていくつかの利点があります。
この技術はD-Zipと呼ばれています。伏せた姿勢の際、ライダーの胸部とバイクのタンクとの間に、完全にフラットで滑らかな接触面を実現します。これにより、快適性とエルゴノミクスが大幅に向上します。
また、この構造では、胸部パネルに高い耐摩耗性と適度な伸縮性を併せ持つ特殊素材を使用できる点も特徴です。中央ジッパーでは不可能な構造です。このD-Zipを採用したDaineseスーツがAudax D-Zipで、D-air®システム非搭載モデルの中では最上位に位置づけられています。




公道走行に最適なツーピース・モーターサイクルスーツ
前述のとおり、ツーピーススーツも選択肢の一つですが、レザージャケットとパンツを組み合わせた一般的な上下セットと混同してはいけません。ツーピーススーツはスポーツ走行向けの公道ライディングを想定して設計されており、ワンピースほど特化してはいません。
より直立したライディングポジションでは、ワンピースよりも快適で実用的ですが、必ず上下をセットで着用することを前提としています。上半身は通常のレザージャケットより丈が短く、別のパンツと組み合わせて着用することはできません。代表的なモデルとして、Laguna Seca 5 2pcsやAvro 4 2pcsがあり、いずれもDainese D-air®システム搭載モデルが用意されています。
一方、フルレザージャケット&パンツのセットは、ジャケットとパンツをジッパーで連結できる構造ですが、フィット感はよりリラックスしたものです。これは公道走行専用として設計され、直立したライディングポジションでの快適性を重視しているためです。
また、ジャケットは対応するパンツを着用しなくても使用できるように設計されています。







モーターサイクルスーツのサイズの選び方
正しいサイズを選ぶためには、必ずライディングポジションで試着してください。ショップで新品のスーツを初めて着た際、特に肩周りがきつく感じるのは普通のことです。しかし心配はいりません。スーツ、特にワンピースは、立っている時ではなく、走行中に快適である必要があります。
この点で、Daineseセンターでは実際にバイクのサドルにまたがったライディングポジションで試着することができます。さらに、レザーは使い込むうちに徐々になじみ、より快適になります。ブーツ、バックプロテクター、グローブも着用した状態で試着し、すべてが一体として機能するかを確認することが、最大限の快適性と自由な動きを得るために重要です。
Laguna Seca 6のように、体型に合わせてShortやTallといったサイズ展開を用意しているスーツもあります。各スーツの専用ページにはサイズガイドが掲載されています。
もちろん、Dainese Storeを訪れ、専門スタッフのアドバイスを受けることをおすすめします。

Laguna Seca 5 2pcs
カスタムメイド・モーターサイクルスーツ:選ぶ理由とは
レザースーツを最大限に活かすために、Daineseが提供する完全オーダーメイドサービス「Custom Works」を利用することもできます。カラーだけでなく、何よりサイズを個別に仕立てることが可能です。
このオプションは、最高のフィット感を求めるライダーや、既製サイズでは完全に満足できない方のためのものです。サイズに加えてグラフィックのカスタマイズも可能で、各パーツやレザーパネルの色を選び、個人ロゴやレースナンバー、スポンサーを入れることで、唯一無二のDaineseスーツを作り上げることができます。
カラーのバリエーションや概算価格については、ウェブサイトの専用セクションをご確認ください。最終的な採寸については、正規Daineseセンターでの測定をおすすめします。
Daineseスーツのプロテクター
では、レザーそのもの以外に、モーターサイクルスーツはどのような保護性能を備えているのでしょうか。MotoGP™をご覧になっている方であれば、すでにご存じかもしれません。
Daineseは2007年に、世界選手権で初となる電子制御エアバッグシステムを導入しました。その後、長年にわたる開発と改良、そしてライダーの使用拡大を経て、2018年には世界選手権の全クラスで装着が義務化されました。



プロライダーが着用しているスーツが、Mugello 3 D-air®です。保護性能とパフォーマンスの両面で、まさに究極の一着といえます。D-air®システムは、毎秒1,000回の頻度で状況を監視するセンサーによって作動し、マイクロフィラメント技術による高圧エアシールドを形成します。
これにより、サーキット走行で最も負傷しやすい肩や鎖骨を効果的に保護します。さらに、Mugello 3には膝、肘、肩に従来型のリジッドプロテクターも搭載されています。これらの部位には、転倒時のスライディングを促し、回転を防ぐためのメタルプレートも配置されています。スーツ外側の要所に配置されたメタルプレートは、転倒時に柔らかい樹脂製プロテクターやレザーがアスファルトとの摩擦を生み、関節が引っ掛かって危険な回転を引き起こす可能性を抑える役割を果たします。
このように、モーターサイクルスーツを選ぶことは、すべてのライダーにとって重要で特別な時間です。それは、自分の情熱に向き合う有意義なひとときでもあります。
そして一つだけ確かなことがあります。あなたにとって完璧なスーツは、必ず存在します。あとは、正しいアドバイスを見つけるだけです。
